2015年4月1日水曜日

モノレール駅からのご案内2015

多摩都市モノレール「中央大学・明星大学駅」の改札を出たら,右に進みます.左にいくと明星大学です.
ゆるい坂道(「白門プロムナード」というそうです)をだらだらと上っていくと,ロータリーに突きあたります.

看板に従って,「3号館(エレベータ方面)」に進んでください.

奥に見える道を進みます.

この道です.

3号館1F入口に辿り着きました.

奥に進みます.

3号館(高層階棟)に入ります.


入りました.

右手奥にエレベータがあります.4Fに上がってください.

4Fに上がったら右に進みましょう(右奥の階段に進んではいけません).

4Fの廊下です.左側,8つめの扉が飯尾の部屋です.ようこそ!

なお,キャンパスマップもご参照ください.

「オープンソース・ソフトウェア」(拓殖大学,2015年前期)

講義の目的と到達目標

オープンソースソフトウェア(Open Source Software)とは何か,その基礎的な知識と体系の習得に加え,具体的なOSS活用の実体を理解することで実際のIT利活用場面におけるOSS活用力を身につける.OSSを活用する際の着眼点や発想力を養うきっかけを生み出すことが本講義の主たる目的である.

講義の内容

まず,OSSの経緯および文化的な側面について触れる.さらにOSSの開発手法とビジネスモデル,オープンソース・コミュニティといった内容を扱う.後半ではOSSの活用事例について触れ,日本国内やアジアのオープンソース関連活動といった社会的内容についても紹介する.

講義計画・資料

  1. オープンソース・ソフトウェアとは
    • 講義のイントロダクションに加え,オープンソース・ソフトウェアが必要な存在となっていることの概略的背景と講義の目的に関する事項について解説する.
  2. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(1)
    • 商業活動の思想とオープンソース・ソフトウェアの思想の比較やその背景と経緯について解説し,現在までの商業活動の思想について解説する.
  3. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(2)
    • (1)に続き,オープンソース・ソフトウェア出現の背景となったフリーソフトウェアの思想について解説する.
  4. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(3)
    • (1),(2)に続き,フリーソフトウェアからオープンソース・ソフトウェアへのムーブメント,ハッカーの思想等について解説する.
  5. オープンソース・ソフトウェアと「ライセンス」
    • ライセンスとは何か,その考え方について説明し,オープンソース・ソフトウェアのライセンスや具体的なライセンス事例について解説する.
  6. オープンソース・ソフトウェアの特徴(1)
    • オープンソース・ソフトウェアでコスト削減は実現できるのか,ベンダロックインとは何か,オープンソース・ソフトウェアでロックインを回避できるのか等,オープンソース・ソフトウェアの特徴について解説する.
  7. オープンソース・ソフトウェアの特徴(2)
    • (1)に続き,オープンソース・ソフトウェアの性能は十分なのか,国際化,教育的利用等,オープンソース・ソフトウェアの特徴について解説する.
  8. オープンソース・ソフトウェアの種類
    • オープンソース・ソフトウェアの適用領域,デスクトップ用途のソフトウェア,フロントエンドシステム用途,バックエンド・システム用途のソフトウェア,組み込み用途のソフトウェアに関する事項について解説する.
  9. オープンソース・ソフトウェアの開発手法とビジネスモデル
    • オープンソース・ソフトウェアの原動力であるコミュニティやその開発手法,ビジネスモデルについて解説し,コミュニティやオープンソース・ソフトウェアを取り巻くビジネスモデルに関する事項について解説する.
  10. オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネス(1)
    • オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネスの関係,オープンソース・ソフトウェアによる Web サービスに関する事項について解説する.
  11. オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネス(2)
    • オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネスの関係とその主なビジネス形態について解説し,商用ソフトウェアや組み込み機器との関係に関する事項について解説する.
  12. オープンソース・ソフトウェアの課題
    • オープンソース・ソフトウェアが抱える課題,人材や保証の不足,法的リスクといった問題点について,および,問題をややこしくしている多様性といった概念について解説する.
  13. オープンソース・ソフトウェアへの関わり方
    • オープンソース・ソフトウェアに影響を与えている各推進団体等の役割や具体的な関与の方法論を解説し,各推進団体/グループの役割,オープンソース・コミュニティとの関わり方に関する事項について解説する.
  14. 総まとめ(期末レポート作成)
    • 講義全体のまとめとともにオープンソース・ソフトウェアの今後の発展に関する展望に関する事項について解説する.

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学による講義を中心に実施するが,関連するトピックに関する議論を挟み,自由な意見交換,積極的な議論を期待する.

成績評価

出席・授業態度とレポートをそれぞれ50%で判断し,評価する.

「社会情報学基礎演習(1)A」(中央大学,2015年度前期)

講義の目的と到達目標

社会情報学の専門的基礎を学ぶ.

講義の内容

社会情報学では,「理論形成」とそれを実践できる「情報技術」が重要である.ただし,無味乾燥な技術ではなく,哲学,論理学,歴史,文学,言語学,意味論,数学,心理学,社会学など人文社会科学やリベラルアーツに基づくものであり,なによりも,人間の情報・知識の表現と獲得,情報の分類学を対象とする.

講義計画・資料

  1. オリエンテーション - 記録・情報・知識の世界
    • 講義の進め方を説明するとともに,本講義が対象とする範囲,全体の流れについて説明する.
  2. (第2回は,「連休中のレポート課題について,および,英語学習について」を実施)
  3. 主題と記録,その形式
    • 記録情報学とコンピュータシステムの関わりについて概観し,主題分析など必要な分析手法の概要について解説する.
  4. 情報の構造
    • 構造を持つ情報とは何か,情報の構造はどのように表されるか,またソフトウェアでどのように扱うかについて解説する.また,マインドマップによる構造化情報の作成について解説する.
  5. タクソノミーとメタデータ
    • 情報を分類する概念であるタクソノミーと,データの整理に利用されるデータとしての「メタデータ」について理解する.
  6. インデックスと検索
    • 分類した情報にアクセスするためのインデックスの仕組み,および,インデックスを利用して効率的に情報にアクセスするための検索の仕組みについて理解する.
  7. コンピュータの基礎
    • 現代的な記録情報学を支える情報システムの基礎となるコンピュータの基本的構造とプログラム言語について理解する.
  8. 情報システム
    • コンピュータの動作原理を踏まえたうえで,情報システム(コンピュータ)と記録情報学との関わりについて整理する.
  9. オープンソースソフトウェア
    • 現代の情報システムで主要なパーツを構成するオープンソースソフトウェアとは何か,その概要を解説する.
  10. オープンソースソフトウェア(続き)
    • 必要なソフトウェアの探し方,ソフトウェアの入手方法などについて理解する.
    • 講義資料は前回のものの続きを使用.
  11. レポート課題の提示と作成手順の説明
    • これまでの講義を踏まえて,レポートの課題およびレポートで報告すべき作業の手順について説明する.
  12. 発表と討議(1)
    • 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
  13. 発表と討議(2)
    • 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
  14. 発表と討議(3)
    • 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
  15. ラップアップ
    • 全体のまとめを行う.
    • 講義資料は当日示します.

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

期末に作成されたレポートで評価する.ただし,出席状況や授業中に行う課題の達成状況などの結果を加味する.

「情報システム設計」(中央大学,2015年度前期)

講義の目的と到達目標

情報システムの設計基礎を学ぶ.情報システムとは何か,その基礎的な概念を学び,情報システムの設計方法を習得することを目的とする.

講義の内容

様々な情報システムの特徴と応用について学び,その仕組みと構造を理解して,いかにして設計するのかを研究する.具体的には,意味論とソフトウェア工学における要求定義,設計,開発,運用,評価に関する理論と技術について習得する.

講義計画・資料

  1. 情報システムとは何か
    • そもそも情報システムとは何かについての定義から始める.情報を処理するシステムなのか,情報を管理するシステムなのか,情報を扱うシステムについての様々な特徴を議論し,情報システムに対する大まかなイメージを理解する.
  2. 情報システムのモデル・扱い方
    • 情報システムを取り扱う際のモデルについて解説する.設計,開発,運用,保守,評価といった様々なフェーズでどのような人々が情報システムに関わるかについて解説する.
  3. 開発モデルと設計技法
    • 情報システムを開発するやり方について解説する.ウォーターフォールモデルやスパイラルモデルといった開発の方法と,アジャイル開発と呼ばれる開発の方法など様々な設計開発技法を理解する.
  4. 情報システムとアルゴリズム
    • 情報システムを設計する上で必須の概念であるアルゴリズムについて理解する.アルゴリズムの代表例としてソートのアルゴリズムを例に挙げ,アルゴリズムの良し悪しでシステムの性能が左右されることについて解説する.
  5. アルゴリズムとデータ構造(1)
    • 処理を効率的に実現するには,よいアルゴリズムを選ぶだけでなく,よいデータ構造を活用することも重要である.よいアルゴリズムを実装するためのデータ構造について,理解する. (配列,スタック,キューなど)
  6. アルゴリズムとデータ構造(2)
    • データ構造についての理解を深める(リスト,ツリー,ハッシュテーブルなど)
  7. 要求定義
    • システム設計の起点となる要求定義について理解し,適切かつニーズにマッチしたシステムを設計するためのポイントを習得する.
  8. 要求定義(演習)
    • 要求定義に関する作業を体験し,要求定義の難しさ,効果的な要求定義の行い方などについてのポイントを習得する.
  9. 演習の発表
    • 前半はグループ演習の成果を各グループごとに発表する.後半は,各グループの発表に基づきその内容について皆で議論し,理解を深める.
  10. 構造化設計
    • 大規模なシステム設計・開発で必須となる構造化の考え方について学び,構造化設計の重要性とその効果について理解する.
  11. 構造化プログラミングとオブジェクト指向
    • 現代的プログラミングの基盤である構造化プログラミングの考え方と,そこからさらに発展したオブジェクト指向に関する基本的な考え方について理解する.
  12. オブジェクト指向の基礎
    • 構造化プログラミングからオブジェクト指向に至る経緯を踏まえて,オブジェクト指向の全体像について理解する.
  13. 図解の方法(フローチャートによる記述とUML)
    • 情報システムの処理手順やアルゴリズムを図解して示す方法として最も基礎的な手法であるフローチャートについて理解する.また,近年のシステム設計・開発では必須の手法であるUMLによる記述の概要を理解する.
  14. 情報システムのドキュメンテーション
    • 情報システム設計・開発におけるドキュメンテーションの意味を解説し,ドキュメント保守の重要性を理解する.また,ドキュメントの自動設計など様々な工夫が成されている状況を紹介する.
  15. 期末試験

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,試験,小テストなどの状況を勘案して評価する.

「ネットワーク技術(1)」(中央大学,2015年度前期)

講義の目的と到達目標

主にインターネット技術の基本技術について学び実習を行う(後期の「ネットワーク技術(2)」と合わせて受講すること)

講義の内容

インターネットの基礎から応用まで.ネットワーク技術を習得するために,最初にUNIXを理解する.そして,その基本言語であるC, Shell Script, Rubyなど学び,次にプロトコルの実際について実習する.

講義計画・資料

  1. ログイン・ログアウト(オリエンテーション)
    • コンピュータ・ネットワークとは何かについて概観する.さらに,UNIXシステム操作の基本的動作であるログインとログアウト,なぜそれらの操作が必要なのかについて解説する.
  2. UNIXの基礎
    • UNIXシステムの基礎として,マルチタスク・マルチユーザー,リモートからの操作などについて学ぶ.
  3. UNIXの基本操作(1):シェル操作
    • UNIXシステムを操作する「シェル」の概念に関する基礎を説明する.[PC教室(3452)で実施]
  4. UNIXの基本操作(2):ファイルの取扱い
    • UNIXシステムにおいてデータをファイルとして取り扱う方法について説明する.[PC教室(3452)で実施]
  5. UNIXの基本操作(3):正規表現とテキスト操作
    • UNIXが得意とするテキスト処理と,テキスト処理を効果的に実施できるようにする正規表現の基礎を学ぶ.[PC教室(3452)で実施]
  6. テキストエディタ
    • プログラムや各種設定ファイルを編集するためのテキストエディタについて説明する.[PC教室(3452)で実施]
  7. 作業の自動化(1):操作の記録
    • 操作を記録して作業を自動化するという考え方を学ぶ.[PC教室(3452)で実施]
  8. 作業の自動化(2):シェルプログラミング入門
    • 作業自動化の延長線上としてのシェルプログラミングについて解説する.変数,数値演算,配列,条件判定など.[PC教室(3452)で実施]
  9. 作業の自動化(3):シェルプログラミング基礎
    • 作業自動化の延長線上としてのシェルプログラミングについて解説する.条件分岐,繰り返し処理,関数など.[PC教室(3452)で実施]
  10. コンピュータ・ネットワークとOSI参照モデル
    • コンピュータネットワークの構成要素,OSIの7層モデルなど,ネットワークの基本的な事項について解説する.
  11. LANとインターネット(1):回線交換方式とパケット交換方式
    • ネットワーク通信におけるデータリンク層のプロトコルとしてのLAN通信の仕組みと特徴について理解する.
  12. LANとインターネット(2):通信プロトコルとは
    • インターネットに関して,通信の形態と通信プロトコルの種類,その位置づけと特徴,ネットワークシステムにおける意義について解説する.
  13. プロトコルとアドレス(1):IPアドレス
    • ネットワーク上で行われる様々な通信の仕組み,プロトコルの概要を解説する.さらに,ネットワーク上のノードを特定するアドレスの概要について解説する.
  14. プロトコルとアドレス(2):TCPとUDP
    • ネットワーク上で行われる様々な通信の仕組み,とくにその基盤をなすTCP/IP通信について紹介する.
  15. ネットワーク基礎のまとめ(期末試験)

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

教科書

木本,松山,稲島「はじめてUNIXで仕事をする人が読む本」ASCII/KADOKAWA,2014

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書に加えて,本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,試験,小テストなどの状況を勘案して評価する.